
Safe-Lock™: 機械産業での荒加工
これまでの問題点:

・低い切粉排出量(特に荒加工)
・切削工具の低い寿命
・高価なチタンやアルミ加工物がスクラップ
・他のシステムによる加工テストで失敗:ミーリングチャック、プレスフィットチャック、油圧チャック、強化シュリンクフィットチャックでは高い把握力にもかかわらず、切削工具の抜けを防ぐことは出来なかった
・結果として、ホイッスルノッチ/ウェルドンのみを使用
今後の狙い:
・切粉排出量の向上(特に荒加工)
・切削工具の寿命の延長
・工程信頼性を高め、高価な加工物のオシャカを防止
加工: チタンの荒加工
加工物: | チタン合金製の重要航空機部品(Ti6Al4V) |
機械: | 門型フライス盤 |
主軸端: | HSK-A100 |
ホルダー: | HAIMER社製シュリンクフィットチャックSafe-LockTM付きФ32mm、A=120mm |
荒加工、仕上げ加工: | 超硬ソリッドエンドミル(コーティング有り/無し)有効切削長 83mm |
結果:
- 切削工具は全てのテストでSafe-Lockによって確実に把握されており、全体の加工工程を通じて少しも動いていなかった。
- 工具が抜け出る危険性は全くなかった。
- 工具寿命は倍以上に延びた。
- ウェルドンサイドロック方式と違い、荒・仕上げ加工を通じて振動がなく、ビビリ跡は見られなかった。
- 切粉排出量が30%向上したことにより、大幅な生産性の改善が見られた。